=阿波踊りに夢を託して=

4、駐車場にて

さて、皆と合流できたもののいつ空くか解らない駐車場での長〜い空き待ちが始まりました。阿波踊りを目当てに県外から来た人の駐車場だから単純に考えても早い時間は入る車は有っても出ていく車は無いって事。しかも、僕の前に既に1台並んでるし長丁場に成る事は必至な訳。ガードマンの方はしきりに他の県外車用無料駐車場を勧めてるのだけどついさっきまで ダックテールさんの2CVが並んでた事から仲間の待ち合わせと解ってくれたのか「何時間かかるかわからんよ」とは言うものの非常に協力的にしてくださいました。長丁場を察してか車の横では『プシュ』って音が、良く見るとクライドメンバーの多くがもう “やっておられる”気の早さに感心させられました。<笑>

そうこうしてるうちに出て行く車が一台有った事から前の車が駐車場に入って行きました(この時皆から思わず拍手が起こりました)。次は僕の番ですがいつになるか解りません。ふと列の後ろを見るととってもいい雰囲気を醸し出したオリジナルコンディションを保った湘南ナンバーのビートル(VW1302)が列に並ぼうとしていました。僕は元々ワーゲン乗り(タイプ3バリアントに乗ってた)だったのでとっても気になってはいたのですが初めての方とお話するのが苦手(こんな顔してますが=笑=)なので話し掛けるのを諦めてたのです。が、そんな尻から ナリちゃん@近々2CVデビューがいとも簡単に話しかけて行きました。こうなるともう恥ずかしくは有りません、気がつくと皆がその人を囲んでとても暖かい時間が流れていました。やがて、中から1台出て来たので僕は駐車場に車を置く事が出来ました。(土日は県庁がお休みなのでお昼から駐車場解放してるらしい)


車を止めて皆が待つ入り口へ戻ると、「折角だからビートルの方を待って一緒に阿波踊り見物しよう」と成ったみたいで更にそれから 湘南ビートルさん@VW1302(ネットだから本名は伏せておきますね)の入庫を待ってやがて皆で阿波踊りで賑わう徳島市内へ出掛けるのでした(皆さん意気投合よ)。

我々が歩き出すとコレ又偶然な事に前からチームきんじょうさんくまのさんのバルケッタ が来たではありませんか。駐車場に入れるには一時間待つ覚悟が要る事を告げ後で連絡取り合って合流する事を約束して我々は街へ繰り出すのでした。この時点で集まったのは、 つるぱ氏@モーガンチームおおせさん(ナリちゃん&パカランさん同乗)@ネイキッド6/4さん@オフバイク、飛び入りの 湘南ビートルさん@VW1302チームおつまみ(我が家)@2CV チームダックテールさん親子@2CV チームきんじょうさん(くまのさん同乗)@バルケッタ 7台と13名


5、阿波踊りに突入!!

我々が歩き出して10分程で『秋田町』周辺の桟敷席の有る所へ辿り着いたのですが、殆ど時同じくして チームきんじょうさんくまのさん@バルケッタ も合流、どうやら運良くすんなりと駐車場に入れたみたいです。さあ、今年も阿波踊りで盛り上がるぞ!!


   
(左)今からこの中に突入! (中)桟敷席の『連』が出てくる辺り (右)踊り終えた『連』の人々


僕はキャノンボールが始まる何年も前からこの阿波踊り見物は外した事が無いのでキャノンボールの行きか帰りには必ず寄るのです。そして『阿波踊り』だけではなく、久し振りに徳島の友達やお世話になってる方々と再会出来るのがとっても楽しみなのです。毎年そうなのですが、会場に着いてすぐはお腹が減って踊り見物どころでは無いので今年も恒例『 カルネ屋 』(僕がお世話に成ってる焼肉屋)さんで夕食を食べる事に成りました。

 
(左)カルネ屋到着 (右)お父さんに人数を告げるクマチン

ここ『カルネ屋』はジャズが流れる焼肉屋、それもお洒落でジャズが流れてる軟弱な店ではなく本気のジャズが流れてます(有線やろけど)。それもその筈、写真の赤いお父さんは実は徳島を代表するジャズドラマー兼プロモーター(兼焼肉店のお父さんも=笑=)の 太田純一郎 さんで『FM徳島 』でジャズの番組 も持ってはる超マルチな人なのです。このカルネ屋さんで我々は一部の人は肉を焼いたもののその他の人達はうどんやらカレーやらカレーうどんやら名物カルネ丼やらを食べました。

さて、お腹がいっぱいに成ったのでいよいよ街へ繰り出すのです。そもそも僕は子供の頃から“皆で同じ事やる”ってのが大嫌いで、だから日本の伝統的な祭りとかってとても苦手だったのです(今も参加は嫌)。でも、『阿波踊り』と出会ってからなんかもう阿波踊りなくては夏を過ごせない(感じられない)身体に改造されてしまってて気が付くと大阪の『 愛染祭り 』(大阪で一番早い夏祭り)に始まって『天神祭 』 や『PL花火大会 』から 四天王寺のうら盆 (万灯供養)に至るまで様々な宗教の壁を乗り越えて祭り無しでは寂しい身体に....。(笑)


   
(左)お馴染みの文句 (中)“あほう”はこやつ (右)女踊りは色っぽいねえ


『踊るあほうに、見るあほう、同じ阿呆なら踊らにゃ損、損』、お馴染みの名文句、「人を阿呆呼ばわりしたり損得感情だけで物事判断するのか君は?」と解釈によっては言いたくなる(成らへん成らへん)謡だしですが、僕には『人には上も下も無いのよ、No.1よりOnly Oneよ、さあ、Welcome,Welcome』と聴こえるのです。『聞こえる』を『聴こえる』って書いたのはこちらの方が“心”が有るから。そう、僕は『阿波踊り』から人を想う優しい心根すら感じるのです(大袈裟かな?)。「22:30に桟敷席の『連』が出てくる辺り集合」を条件に一旦自由行動って事になり、ウチの人達はダックテールさんの御子息兄弟と阿波踊り見物を、僕は呑みたい(運転手以外です)人達とジャズバー『コレクター』に行きマスターの ケンちゃんとの2年ぶりの再会を果たしました。(嬉しかった)

『コレクター』に行く途中、商店街の中でさっき桟敷から出て来た『のんき連』の方々が踊りだし気が付くとつるぱ氏も踊っててなんかこう今これを体験できてる事への喜び、一年間元気で居られた事への感謝の気持ちでいっぱいに成りました。(おかしな神さん拝んでませんので御安心を)


   
(左)『のんき連』スタンバイ (中)『のんき連』スタート (右)こちらは鳴り物セクション

   
(左)コレクターにてケンちゃんと(中)ケンちゃんの為に弾きました(右)壁に乗って見物する


『コレクター』では普段そんな事滅多に要求しないケンちゃんが「たまにはウチのピアノもなぜてやって」なんて言うもんだからケンちゃんとの友情の証に皆の前で2曲演奏しました。話が尽きる事は無かったのですがそろそろ集合の時間だったので『コレクター』を後に集合場所へ戻りました。

集合場所ではウチの人がダックテールさんの御子息兄弟と共に地下駐車場出入口壁に乗ってこの日の阿波踊りのクライマックスを見物していました。阿波踊りの演舞時間は18:00〜22:30と決まっており22:30の最後の踊りの時は桟敷席のお客さんも皆下りて来て『連』に混ざって寒イボが出る程大フィーバーに成ってフィニッシュを迎えるのです。今まさにその瞬間が目の前で行われてて興奮の坩堝の中そろそろ寒イボでも出そうかな思ったら踊り狂う群集の中にきっちりつるぱ氏が居たのには笑わされました。

   
(左)最後の『連』が来ました (中)お客も混ざって踊り始め (右)大群衆が通り過ぎ桟敷は空

 
(左)群集につるぱ氏発見! (右)祭りの後お風呂に入って出発


この日の阿波踊りが全て終わって(徳島市内は12日〜15日まで開催)皆の心に何らかの感動と思い出が残ったところで次はキャンプ地山川町の『高越山』(おこうつ山)目指します。駐車場に戻って車を出して無線でもう四国に上陸してるはずの チームパーピー夫妻@ミニクラブマンを呼ぶと応答有り!、さっきまで人々が踊り狂ってた桟敷席を今は車で通過(交通規制が解かれた)、なんか不思議な気持ち。フィーバーした後はお風呂に入りたいので桟敷席近くの銭湯『新町温泉』にて入浴してから鴨島町内にて パーピーさんイマホリさんと合流する事にしました。

この旅で改めて感じたのは、僕は愛媛も好きだけど徳島も好きだって事。それは、まぎれも無くこの人達が居ての事、 我々が徳島市内を後にしたのは日付が変わる午前零時を回るか回らないかの頃だった様に記憶してるのです。




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